多重思考の展開

ゆるーく綴るばらばらな思考の断片たち。

大学でどんなことを学びが必要なのか

前回(http://keiplus.hatenablog.jp/entry/2014/01/17/215133)の続編。

 

過去、多くのテクノロジーの変革が労働力を変化した。

今もまた、テクノロジーが産業のかたちを変えようとしている。

 

そのような時代に、どんな学びが必要なのか。
理論的なスキル、対人スキル、それに創造力を
高く評価する時代が到来するのではないか。

また、そういう大学でなくてはならないだろう。

マクドの凋落

マクドの前社長、原田氏がカンブリア宮殿に出てきた時、発言に驚いた。

「価格を徐々に上げ、利益率を高める」と言ったのだ。

確かに、それまでは劇的な回復を見せたマクドだったが、

この発言があったからなのか、期間限定商品の施策が飽きられたのか、

現在はかなり無残な状況になっている。

一番大きなきっかけは、オペレーションを早めるために、

店頭のメニューをなくしてネットで叩かれたことだろうが。

 

マクドといえば、ファストフードの代名詞だ。

原田氏が失敗したのは、ファストフードの本流を見誤ったからだろう。

・はやくておいしい

・やすくて気軽に気持ちよく

でなくてはならなかったのに。

 

「価格以上の中身がある」範囲でなら、

多少贅沢な高めの品があってもいいだろう。

でも、全ての商品が高くなったら、もうその時点で人を選ぶサービスだ。

そんな根底を持っているお店へ、

気軽に気持よく入ることなんてできないよね。

もともと、そんなおいしくもないし、

写真詐欺な商品を売っているのにさ。

 

 

太陽電池の将来

太陽電池は、今世紀の末には主要な電源のひとつになっていると思う。

 

しかし、この十数年で切り替わるのはムリだろう。

なぜなら、太陽電池で注意しなければいけないのは、

普及した分と同じだけのバックアップ電源が必要だからだ。

 

太陽電池はただでさえ設置コストが高いが、

太陽電池を電源の主体とした場合、安定した電力を供給するのは難しい。

なんらかの別種電源を確保する必要がある。

原発が駄目な今、一番有望なのは蓄電設備だが、

太陽電池の価格の上に蓄電設備の価格まで乗るとなると、

はたして普及するだけの経済的なメリットがあるかどうか。

 

今でも補助金なしでは普及が進まないし、困ったことだ。

 

***********

 

太陽電池には、セル変換効率が50%近くなること、

電力価格がkWhあたり10円以下になること、

 

そして蓄電も同様に、kWhあたりの蓄電設備コストが、

1万円以下になること、

 

が必要だ。

どちらも相当なイノベーションが必要になる。

平等の心理

日本人は貧困か?

いや、大多数の人は食べること、生きることに困ってはいない。

 

相対的な貧困はどうだろう?

派遣やアルバイトの人が増えて、昔よりそうなっているかも。

 

じゃあ、お金持ちから資産を取り上げて、全員に配る?

いや、それではお金持ちが不利で、そうなろうと努力する人が減る。

 

社会保障はどこまで必要?

 

選挙

ねぇ、もし僕を若造と呼ぶのなら

どうか僕を支えて下さい

あなた方が作った社会を、もっとよりよくしてみせるから。

 

歳を取ることは素晴らしいこと

そう信じられる社会がいいよね

誰もが歳をとって死ぬのだから。

 

「今」を支えるのは、今ある体制

「未来」を作るのは、これから生まれてくるひと

未来の消滅を願うなら、「今」を維持しましょう

 

「今」が未来の場所をつくる

そんな社会にしたい

革新のない社会には、未来もないのだから

執念の勝利

論文は、去年のこの時期にサブミットされ、

アクセプトに1年がかかった。

 

私は、あまりそのように長い時間のかかった論文を知らない。

当人が、すごい発見だと信じていたのもあるだろうけど、

上司がサポートした面も大きいだろう。

 

それ以上に、査読者のコメントを乗り越えて、

投稿に漕ぎ着けた執念がすこい。

 

おそらくここまでアクセプトが伸びた理由のひとつが、

なぜ弱酸性の環境に細胞を晒すと、

細胞のリプログラミング機構が働くのかという、

原理の部分が示されていなかったことが、

査読者のコメントとしてあったのだろうと思う。

 

発表された論文でも、そこがあまりは示されていなかったけど、

再現性や、プロセスによって生じる現象を丁寧に示していて、

結果を誰の目にも明らかにしたことがアクセプトに繋がったのだろう。

 

この結果はノーベル賞級の結果だけど、

世の中にはノーベル賞レベルの研究が賞の数に足りない程ある上、

同じ研究には2度とノーベル賞は授与されないことから、

彼女がノーベル賞を受けることは難しいだろう。

(仮に、もしノーベル賞になるとするなら、

 賞の授与に対する題目は何になるだろうか)

実用が相当なレベルで進んで、誰かによる、その他の優れた研究と、

一緒に受賞することならあり得るのかな。

 

大学でどんなことを学ぶ価値があるのか

過去、高度な知識と、それを運用する頭脳は価値だった。

 

しかし、計算機知能が発達した結果、これらの価値は暴落した。

いまはそうした計算機知能を上手に運用する能力の方が、まだ価値が高い。

 

仕事が価値を持つのは、役立つこと、そして希少価値があることだ。

大学とは、後者を身につける場所になるだろう。

専門知識、ユニークな能力。

 

学部レベルの教育は、文系ではすでに崩壊していると思う。