太陽電池の将来
太陽電池は、今世紀の末には主要な電源のひとつになっていると思う。
しかし、この十数年で切り替わるのはムリだろう。
なぜなら、太陽電池で注意しなければいけないのは、
普及した分と同じだけのバックアップ電源が必要だからだ。
太陽電池はただでさえ設置コストが高いが、
太陽電池を電源の主体とした場合、安定した電力を供給するのは難しい。
なんらかの別種電源を確保する必要がある。
原発が駄目な今、一番有望なのは蓄電設備だが、
太陽電池の価格の上に蓄電設備の価格まで乗るとなると、
はたして普及するだけの経済的なメリットがあるかどうか。
今でも補助金なしでは普及が進まないし、困ったことだ。
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太陽電池には、セル変換効率が50%近くなること、
電力価格がkWhあたり10円以下になること、
そして蓄電も同様に、kWhあたりの蓄電設備コストが、
1万円以下になること、
が必要だ。
どちらも相当なイノベーションが必要になる。