多重思考の展開

ゆるーく綴るばらばらな思考の断片たち。

人の振り見て我が振り直してよ

このブログを読んでいたが、安楽椅子探偵のつもりなのだろうか。
個人のつぶやきといったらそこまでだが、傲慢さがひどい。
鋭い指摘もある一方で、断定的すぎる部分も見え隠れする。

Openブログ  捏造の論議は無駄
http://openblog.meblog.biz/article/22107905.html

以下引用
 一部の人は次のように主張する。
 「日常用語では捏造には当たらないだろうが、科学の世界では過失によるものでも捏造に当たる。ゆえに今回の例は捏造である!」
 こんなことを主張する人は、頭があまりにも非科学的すぎる。
 言葉については、「科学の世界の言葉だけが真実であり、日常用語の世界の言葉は真実ではない」ということはない。それはただの思い上がりである。それは「言葉は定義しだいだ」ということを理解できていない、唯我独尊の発送だ。

 実は、これと似たことを主張する人は、ときどきいる。
 「生物種は学名で呼ぶのが正しい。日常用語で呼ぶのは間違っている!」
 これによって、次のように主張する。
  ・ 「桜」は「サクラ」とカタカナで書くべきだ。
  ・ 「虎」は「トラ」とカタカナで書くべきだ。
 しかし、このような主張は馬鹿げている。日常用語では日常用語として漢字を使うことに何の差し支えもない。学名がカタカナだからといって、「カタカナだけが正しい」ということにはならない。
 要するに、「学者の正式の用語だけが真実だ」ということはない。そんな主張は、学者の思い上がりだ。
引用終

彼女が何者かこの人は知らないのだろうか。
プロの研究者として出した論文に、剽窃や加工、捏造があった。
当然、科学の世界の倫理で裁かれるべきだ。

世間的に見れば、彼女のしたことはあそこまで糾弾されることではないのだろう。
誰も「自分の使っている用語法だけが正しい」とは思っていないはず。
研究者が研究者を裁く。
そのときに、あの行為は捏造であり、科学界では重大な罪だった。
それだけのことだ。


以下引用
 なのに、批判者はそこを勘違いしている。
 「STAP細胞の論文がデタラメだから、STAP細胞は存在しない!」
 「画像の加工は捏造だから、加工の前の画像は存在しない!」
 「画像の取り違えは捏造だから、取り違えをしていない画像は存在しない!」
 これはあまりにもひどい論理の飛躍だ。非科学的すぎる。たとえれば、こういう感じだ。
 「あいつは嘘つきだ。ゆえに、あいつの語ることのすべてについて、その逆が真実だ! あいつが『地球は丸い』と主張したなら、『地球は平らだ』というのが真実なのだ!」
 馬鹿馬鹿しすぎる。気違いじみている。

 とにかく、次の二つはまったく異なるのだ。
 「それが真実だとは言えない」
 「それは虚偽である」(= それの否定が真実である)
 なのに、この二つを混同しているのが、批判者だ。
中略
ここで「捏造があったか否か」をいくら論議しても、何らかの真実が判明するわけではない。
引用終

これも間違いだ。
もちろん、論理的には現在も「STAP細胞はあるかないか分からない」。
これはおそらく批判者も分かっていること。
だが、前提をわきまえて欲しい。
「酸性処理や圧力処理で分化細胞が初期化する」ーーー
これは本来ありえないというのが生物学のコンセンサスだった。
小保方氏らが論文で発表したのはその事実を覆す(=科学的に証明した)論文だ。

これまで無いと考えられてきたものを、有ると証明した論文。
しかしその論文は空虚だった。
その帰結は、これまでどおり「本来ありえないよね」。
もちろん、科学者は「あるかないか証明されてないけどほぼ無い」と考えている。
でも、小保方氏が「私はあると信じています!」といって、
みんなが「そうかもしれないよね」って思うから強調しているんだよ。

以下引用
 [ 余談 ]
 小保方さんよりもひどいのが、東大の教授たちだ。ほとんどお笑いのような暴言を吐いている。
 まずは、上昌広・東大特任教授。
https://twitter.com/KamiMasahiro/statuses/453795697733943296


まるで小学生のような幼稚な計算。1回終了するまで次の実験ができないわけじゃない。毎日1回ずつ実験できるだろうに。次の図のように。

      月火水木金土日月火水木金土
  実験1 ■■■■■■■
  実験2  ■■■■■■■
  実験3   ■■■■■■■
  実験4    ■■■■■■■
  実験5     ■■■■■■■
  実験6      ■■■■■■■
  実験7       ■■■■■■■

 こういうふうに実験をすれば、「 200回の実験をするのには、207日あれば足りる」とわかるはずだ。
引用終

これは、納得のいく話とそうでない話がある。
まず、「東大の教授」がひどい、というのはこの人の単なる嫉妬だろう。
自分が社会的に評価されない仕事をしているのかもしれないね。
人をまとめすぎ。
小保方氏がどうしようもない科学者だからといって、
早稲田出身者や理研所属者がみんなどうしようもないと言うのと同じくらい、程度の低い話。
また、確かに各実験ごとにずらして行えば7工程の場合207日で足りるが、
これは生産現場で用いられる効率化手法の話であり、研究の話ではない。
すでに各工程で安定の結果が出ることが判明している場合にのみ使える方法だ。

彼女が行っているのは研究であり、仮に7工程あった場合、
どれか1工程は条件を変えて行う必要がある。
また、材料となる細胞はシャーレごと、オリジンごとにロット(ばらつき)があるので、
初期条件を揃えるため上記のように順序よく流れ作業はできないはず。

 

つまり、細胞準備などのように、実験1が終わらないと実験2に移れない(並列化できない)作業がどこかにあるし、どこかの工程は新しい条件を試すためにフィードバックを行う必要がある。つまり、ある工程の結果が出ないと、2回めの同じ工程ができないということが起こりうる。

さらに言えば、「200回成功した」というとき、
ある偶然(コンタミでも良い)の1回で、96ウェルプレート4枚全部でできたということだったらどうだろうか。
確かに200回成功しているが、元をたどれば正確には1回となる。

「小学生でも分かることなのに…」って人格攻撃じゃないのかな。 
このブログの著者にも言ってあげたい。
小学生でも分かることなのに…w



まぁ、「こんなことで騒ぐのは、時間の無駄。」というのは同感です。
これだけのミスが同時に起こる、というのは確率的にどの程度だろうか、
このブログの著者は計算が得意そうなので計算してもらいたいものだけど。


穿った見方をすれば、小保方氏が適当に並べたデータのうち、
笹井氏が「編集」して出したから、両者ともに「未必の故意」なのではないかと思う。
小保方氏は、分かっていながらも研究成果を求められるから曖昧にしつつそれっぽいものを出した。
笹井氏はオリジンをきちんと確認せず、頭に描く論文構成に必要な図を入れるよう指示した。
こんなところなのではないだろうか。
もしそうなら、悪意ある行為だけどね。


とにかく、この作者の、「自分が絶対に正しい」と叫んでいるような自己主張の激しいブログが気持ち悪かったです。